高脂血症と合併しやすい糖尿病

高脂血症は、進行すると動脈硬化につながりやすい病気です。また、合併しやすい病気として、糖尿病や高血圧なども挙げられています。逆に、糖尿病や高血圧の人には高脂血症を合併している人が非常に多いため、高脂血症と診断された人でまだ糖尿病を発症していない人も要注意しておいたほうがよいでしょう。ここでは、高脂血症と糖尿病との関係についてお話します。

 

糖尿病とは

 

糖尿病は、一度かかると生涯完治はすることのない病気として知られています。しかし、糖尿病そのものが生死に関わるということはありません。

 

恐ろしいのは、合併症です。糖尿病は非常に合併症を発症しやすい病気で、気を付けていないと高血圧や動脈硬化、目の病気などにもつながりかねません。

 

また、糖尿病で注意したい合併症の一つには、高脂血症もあります。糖尿病は、体内でブドウ糖をエネルギーに変換するホルモンであるインスリンが不足、あるいは上手く働いてくれなくなる病気です。

 

血中にブドウ糖が流れてしまうことから、血液検査で高血糖が指摘されて初めて気付く人が多いでしょう。エネルギーを上手く作れなくなるので疲れやすくなり、他の病気にもかかりやすくなります。

 

日本人の40歳以上の5人に1人は糖尿病、あるいは予備軍だといわれていますから、炭水化物や甘いものの摂り過ぎには気を付ける必要があります。

 

動脈硬化を進行させやすい

 

なぜ糖尿病の人が高脂血症を合併しやすいのかといえば、血中にブドウ糖が増えることによって肝臓内に中性脂肪やコレステロールとして蓄積されやすくなるからです。

 

また、ブドウ糖によってエネルギーが作られないため、筋肉が中性脂肪をエネルギーとして使おうとします。しかし筋肉では中性脂肪から分解されてできた遊離脂肪酸を上手に使えず、結局は肝臓に戻されてしまうのです。

 

これでは悪循環ですが、さらには糖尿病になると血管がダメージを受けやすくなるため、コレステロールや中性脂肪による血管へのダメージを悪化させてしまいます。そのため、動脈硬化を進行させてしまうというわけです。